家族滞在ビザの必要書類ガイド|申請に必要な書類を一覧で解説

日本で働く、あるいは学ぶあなたが、本国にいるご家族(配偶者や子)を呼び寄せて一緒に暮らすために必要な「家族滞在ビザ」。その申請で最も重要となるのが、正確な書類準備です。

特に、海外にいるご家族を呼び寄せるための「在留資格認定証明書(COE)」の交付申請では、誰が・どの書類を・いつまでに準備するのかを正確に把握しておく必要があります。

このページでは、家族滞在ビザの申請に必要な書類を「必須書類」と「提出が推奨される補足書類」に分け、わかりやすくリスト化しました。

目次

【はじめに】申請方法について

海外にいるご家族を呼び寄せる場合、まず日本の出入国在留管理庁(入管)で「在留資格認定証明書(COE)」を取得し、その証明書をご家族に送付し、現地の日本大使館・総領事館でビザの申請をしてもらうのが一般的です。
このページでは、そのCOE交付申請に必要な書類を解説します。

1. 申請するご家族が準備する書類【必須】

書類名 補足・注意点
在留資格認定証明書交付申請書 最新の様式を出入国在留管理庁のサイトからダウンロードして作成します。
証明写真(縦4cm×横3cm) 申請前6か月以内に撮影されたもの。背景が無地で鮮明な写真が必要です。写真の裏には申請人の氏名を記入してください。 16歳未満の方は不要です。
パスポートのコピー 身分事項のページ(顔写真のあるページ)のコピーを準備します。(すでにパスポートをお持ちの場合)
身分関係を証明する書類 扶養者(あなた)との関係を証明するための、以下のいずれかの書類が必要です。
配偶者の場合: 結婚証明書のコピー
子の場合: 出生証明書のコピー
※外国語の書類には、必ず日本語の翻訳文を添付してください。

2. 扶養者(日本に住むあなた)が準備する書類【必須】

扶養者であるあなたの状況(仕事をしているか、留学生か)によって、準備する書類が異なります。

あなたが会社員や経営者などの場合(就労ビザをお持ちの場合)

書類名 補足・注意点
在留カードのコピー 表と裏の両面をコピーします。
職業を証明する書類 以下のいずれかが必要です。
会社員の場合: 在職証明書
会社経営者の場合: 法人の登記事項証明書
所得と納税状況を証明する書類 直近1年分の住民税の課税(または非課税)証明書納税証明書が各1通必要です。
・市区町村の役所で取得します。
もし1通の証明書に「1年間の総所得」と「納税状況」の両方が記載されている場合は、その1通のみで問題ありません。
・来日直後等の理由で発行されない場合は、預貯金通帳のコピーなどを提出します。

あなたが留学生の場合

書類名 補足・注意点
在留カードのコピー 表と裏の両面をコピーします。
在学証明書 大学などの学校で発行してもらいます。
生活費を支弁できることを証明する書類 以下のいずれか、または複数が必要です。
・奨学金の受給証明書(支給額、支給期間が記載されたもの)
・預貯金通帳のコピーまたは預金残高証明書
・仕送りを受けている場合は、その事実がわかる送金記録など

3. 審査をよりスムーズに進めるために推奨される補足書類

法律で定められた必須書類ではありませんが、以下の書類を追加で提出することで、結婚の信憑性や生活の安定性を具体的に示すことができ、審査官の心証を良くし、よりスムーズな許可に繋がる可能性が高まります。特に、交際期間が短い場合や、年の差が大きいご夫婦などは、積極的に準備することをお勧めします。

書類名 補足・注意点
理由書 なぜご家族を日本に呼び寄せて一緒に暮らしたいのか、今後の生活設計などに加え、お二人が出会ってから結婚に至るまでの経緯などを、あなた自身の言葉で具体的に作成します。あなたの想いと交際の真実性を伝える重要な書類です。
二人の交際がわかる写真 スナップ写真を10枚程度、時系列に沿ってA4用紙に貼り付け、それぞれに「いつ」「どこで」「誰と」撮った写真かの簡単な説明を加えます。ご夫婦二人だけでなく、お互いの両親や友人と一緒に写っている写真を含めると、交際の真実性がより伝わります。
コミュニケーションの記録 MessengerやLINE、Zaloなどのメッセージ履歴のスクリーンショットや、通話履歴などを印刷したもの。日常的に連絡を取り合っていることを示す証拠となります。
扶養者の資産に関する資料 必須書類の所得証明書に加えて、預金残高証明書を提出することで、経済的な安定性をより強くアピールできます。
住居に関する資料 日本で家族と住む家が確保できていることを示すため、賃貸借契約書のコピー不動産の登記事項証明書住居の間取り図などを提出します。

4. その他の書類

書類名 補足・注意点
返信用封筒 結果を郵送で受け取るために必要です。定型封筒にあなたの住所・氏名を記入し、簡易書留分の切手(470円分 ※2025年10月時点)を貼付します。

まとめ

家族滞在ビザの申請は、ご家族が日本で一緒に暮らすための大切な一歩です。特に、本国の役所でしか発行できない結婚証明書や出生証明書は、早めに準備を始めることをお勧めします。

リストを見ても「自分の場合はこれで十分だろうか」「翻訳は誰がやってもいいの?」といった疑問が出てくるかもしれません。一つでも書類に不備があると審査が長引く原因となります。

もし少しでも不安な点があれば、申請をする前にぜひ一度私たちにご相談ください。

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